人間関係と環境のストレスで悩みを抱えてしまい、体の調子が良くなくなったり、居場所を失って学校にいけなくなる人がとても多いです。
根本的なことをいえば、「人に伝える」ことや「人に伝わったかな?」という状況判断をする力が弱いといえます。状況判断をする力がつくと、まわりにヘンな人、苦手な人がいても「そんなものか」と思えるようになります。
心と体の自己管理は難しく、なかなかうまくいくものではありません。自分の悩みなどをじっくり整理しつつ、これからは自分と上手く付き合えるような生活を心がけるといいと思います。
学校に行くか行かないか決心を迫られたときは、何を学びたいかを考えて選択する必要があります。もちろん、どちらかが正解ということはありません。
複雑な人間関係や理不尽な校則を我慢するのも勉強のうちですが、レールを少しばかり踏み外さなければ見えない世界というものもあるでしょう。同じ不登校の人と交われば、彼らの感受性から刺激を受けることもあるでしょう。
どちらに進むにしても、大事なことは、自分の意思で選ぶことです。親や教師の言われるがままになるのはよくありません。
学校の先生や親が不登校のことで責めてくるのには、きっとあなたのことが心配で心配でたまらないのです。本当に心配しているかはおいといて、放っておけない気持ちは分かってあげるといいと思います。
大人たちの誤解や思い込みについて3つほど例をあげておきましょう。
義務教育という言葉について誤解をもってアドバイスをする大人はとても多いのです。子どもは学校に行く義務があるというのは大きな間違いです。
憲法や法律でうたわれているのは、大人が子どもに教育を受けさせる義務です。だから、学校に行くのは子どもの義務ではなくて、権利です。つまり、私たちは学校に行くことを拒否する権利を持っていて、それを行使しても違法ではありません。
義務教育の本当の意味は、学校に行くことを子どもが拒否したとき、ほかの手段で子どもに学校と同等の教育を受けさせる義務が親にあるということです。ここで、「学校と同等の教育」とは、文部科学省が出している「学習指導要領」に書いてある知識や技能を身につけることです。
もうひとつ多い誤解は、不登校イコール病気であり、治すものと思い込むことです。
不登校は「治す」ものではありません。たしかに、傷つきやすい繊細な心をもっており、外部の圧力に弱いので、心身の不調をきたすケースがとても多いです。その状態を「心身症」または「精神疾患」として、医師が診断するということです。
ここで、気をつけなければいけないのは、一時的に症状がよくなったとしても、イコール根本的なことが改善するというわけではありません。そもそもの問題というのは、薬を飲んで解決されるものではないのです。
あの天下の東京大学は試験さえ通れば入学できるのですから、学校に行かずとも勉強をすれば良い学歴を得ることができます。
問題なのは学校の選び方です。無理のきかない人に忙しい進学校を勧めても体調をくずしてしまうかもしれません。体を壊してしまれば、逆に将来に不利をきたしてしまいますから、自分に合いそうな校風の学校を自分の意思で選んで入るようにするべきです。